小野路シルク工房について

小野路シルク工房は、2022年8月に発足した市民団体(市民活動)です。

 

大正から昭和の初期にかけて、町田市域でも桑畑が一面に広がる風景が見られ、八王子から原町田(はらまちだ)を経て横浜に向かう街道は「絹の道」と呼ばれました。「身上(家財、財産)をつくるのもつぶすのも蚕」といい、座敷を蚕室とし、「身上がけ」「命がけ」で蚕を飼いました。それだけに、人々は蚕を大切に「オカイコ」「オカイコサマ」「オコ(蚕)サマ」と尊称で呼ぶのが普通でした。

 

現在ではすっかり過去のものとなってしまった養蚕ですが、小野路には、かつて民家の二階で養蚕を営んでいた貴重な農家さんがいます。また町田市の小学校では蚕の飼育を授業に取り入れています。 

 

そんなロマンある『Made in Machida』のシルクを復活させ、伝統文化の継承に留まらず、シルクグッズ・シルクアート・シルクフードなど、新たな『まちだシルク』の可能性にアーティストの皆さんが挑みます!

 

2022年8月

小野路シルク工房

世羅田京子